「ひ」で始まる不動産用語

100年コンクリート

日本建築学会により構造体の大規模修繕が予想できる期間としておよそ100年と定められた、30N/平方ミリメートルの耐久設計基準強度を持ったコンクリートのこと。
100年以内でもひび割れの補修などの一定のメンテナンスは必要で、何もせずに100年持つことを保証するものではない。

1坪タイプ浴室

浴室の広さが1.8m×1.8mのサイズを1坪(約3.3㎡)タイプという。
1坪タイプ浴室では浴槽もかなり大きくなり、ゆったりしている。

PC造

鉄骨の骨組にプレキャストコンクリートをはめこむことによって造られる建築構造のこと。
工事期間とコストが少なくてすむため、賃貸マンションなどに多用されている。

PL法

製品の欠陥によって被害を受けた際の製造業者の責任(Product Liability)を定め、消費者の保護をはかるための法律。
消費者が生命、身体、財産に被害を受けたことを証明すれば、欠陥についての故意・過失がなくても製造者は賠償の責任を負う。
対象は製造・加工された動産で、住宅のような不動産は含まない。

PP分離

来客時に家族の私的空間を見られないよう配置した間取りのこと。
Public(LDKや客間など公的な空間)と、Private(寝室や浴室、洗面所など私的な空間)の頭文字をとってこういう。

Pタイル

プラスチック系床材で、タイル状に成型されているもの。
硬質で耐久性・耐磨耗性に優れており、学校、オフィス、商業施設で多用されている。

ヒートアイランド現象

都市部の気温が異常に高くなり、気温の等値線を引くと、洋上に浮かぶ島の形のような高温部が都市部に現れることのこと。
生活環境が悪化するとともに地球温暖化を助長するという側面もある。
省エネルギーや建物の断熱・緑化が熱の低減に役立つ。

ヒートショック

急激な温度変化により、身体に与えるマイナスの影響のこと。
温度が急に変わると血管が伸縮して、血圧が急激に変動したり、脈拍が速くなったりする。
高齢者がヒートショックを受けると、脳卒中、脳出血、心筋梗塞などの命に関わる病気を起こすおそれもある。
住宅内では、暖房の効いたリビングから寒い廊下やトイレに移動したとき、脱衣室や浴室から熱い浴槽に入るときなどに起こりやすい。
ショックを防ぐには室内の温度差を少なくすることが大切。

ヒートブリッジ

断熱された建物の外壁などに、部分的に熱を伝えやすい物や状態があること。
木造や鉄骨の軸組工法で外壁に断熱材を充てんしている際、柱や梁などがヒートブリッジになる。

ヒートポンプ

高効率の給湯器やエアコンに用いられる。
コンプレッサーでフロンガスを液化させたり気化させたりすることによって、熱を放出あるいは吸収して冷暖房する機器のこと。

ビオトープ

野生生物が棲息できる最小空間のこと。
自然環境を積極的に整備・育成するため、緑地帯や人工池、河川をつくったりする工夫が施されている。
近年では、多様な野生生物が棲息できる生態系としての湖沼、湿地、草地、雑木林などをビオトープと呼ぶようになっている。
残った自然を保全する保全型ビオトープや壊された自然を復元する復元型ビオトープなどが全国各地で実践されている。

火打ち材

木造建物で、縦方向と横方向の接合部に対して斜めに入れる補強材のこと。
梁や桁に対して入れるものを火打ち梁、土台に対して入れるものを火打ち土台という。

日影規制

近隣の敷地に生じる日影を一定時間内に抑えて、日照を確保するための建築基準法上の規制のこと。
地方公共団体が条例で指定する区域内にある一定以上の高さの建築物が、冬至の日の午前8時から午後4時まで(北海道は午前9時から午後3時まで)の間、その場所に一定時間以上続けて影を生じないように建物を計画することを義務付けたもの。

非課税所得

所得税に課税されないもの。
当座預金の利子(年1%以下)、子ども銀行の預貯金等の利子、傷病賜金・遺族恩給・遺族年金等、給与所得者の出張や転勤に伴う旅費等、給与所得者の通勤手当て(1か月10万円以下)や職務上必要な現物給与(制服その他の身の回り品等)、非常勤役員の出勤費用、国外勤務者の在外手当て、外国政府・国際機関等に勤務する職員の給与所得など。
非課税のための申告や申請などの手続きは不要。

非課税取引

消費税の性格や社会政策的配慮により、消費税が課税されない取引のこと。

光触媒

光を照射することで一定の化学反応を促進する触媒。
脱臭、殺菌、汚染防止、有害物質の除去、鏡の曇り止めなどの機能があり、空気清浄器、建物の外壁などの用途が多い。

光天井

照明方式のひとつ。
天井全面に乳白色のガラスやプラスチック板を張るか、光をやわらかく通すルーバーで光源をカバーする。

光ファイバー

ガラスやプラスチックの細い繊維に光を通す高速・大容量の情報通信ケーブルのこと。
通信速度は、最大100Mbpsの通信速度が出るとされている。
光ファイバーを各家庭へ引き込むことをFTTH(Fiber To The Home)という。

美観地区

都市計画法第9条により市街地の美観を維持するために定める地区のこと。
最もよく整備されているのは京都市で、約1,800haを美観地区に指定し、市街地景観整備条例によって建物の外観を規制している。

引き戸

障子や襖のように、溝やレールに沿って左右に動かし開閉する方式の戸の総称。
観音開きの扉に比べ、開放時に必要なスペースが小さくてすむので、台所や洗面室など、狭い部屋の扉として採用されることが多い。
片方に引く片引戸、両方に引き分ける両引戸、壁体に引き込む引込戸、2本の溝やレールにより重ね合う動きが出る引き違い戸などがある。

曳屋

建物を壊すことなく所在位置を移動させること。
建物の同一性は失われず、登記上の問題として所在地番変更の登記をすることになる。

引き渡し

完成物件の所有権を工事請負業者から建築主へ、売買契約が成立した建築物の所有権を売主から買主へ移転すること。不動産では、通常の商品のようにモノ自体をやり取りすることができないので、鍵を渡すことで引き渡しになる。
売買の際は代金の交付と同時に行う。

ピクチャーウインドウ

はめ殺し窓のひとつ。
外の景色を見ることを目的として設置される。
形は大きな長方形のものから、丸や半円形のものなどさまざま。

ピクチャーレール

額縁や書画を飾る際、クギを打って壁に穴を開けなくてもすむよう、フックを取り付けたレールのこと。

hisashi

玄関ポーチ、窓、バルコニー、テラスなどの上部に、建物の壁面から突き出す形で設けられた片流れの小屋根のこと。
柱や梁から持ち出した横木の先端で交差する桁に掛けられるタイプを腕木庇、ポーチや濡れ縁の上部に設けて片側を柱で支える軒の深いタイプを捨て庇(または土庇)、窓の上部などに15~30cm程度の板を打ち付けた簡易なタイプを霧除け庇(または眉庇)という。

筆界

不動産登記法上で確定された土地の境界のこと。
固定資産税などを課す際の公法上の単位ともなり、ひとつの地番の及ぶ範囲を一筆の土地という。

ピッキング

特殊な器具を用いて玄関扉などの錠を開ける、侵入窃盗の手法。
元来、錠の故障や鍵の紛失で締め出された時などに錠前師が解錠する技術だったが、この技術を窃盗団などが悪用した結果、侵入窃盗の被害が急増した。
防犯対策としては、錠シリンダーを設置したり、補助錠を付けて1ドア2ロックとすることなどが挙げられる。

必要換気量

室内の空気の清浄度を保つために必要な、換気すべき空気量のこと。
作業室の人員1人当たり1時間に30立方メートルの換気量が必要とされる。
これを住宅に応用すると、4人家族では120立方メートル/h。
平均的な戸建て住宅で換算すると0.5回/h程度の換気回数が必要とされるする。

必要経費

事業所得、不動産所得、山林所得、雑所得を計算する際、総収入から差し引くことのできる経費のこと。
算入できるのは、収入を得るために直接かかった費用、販売費、一般管理費など。
土地活用や不動産投資に関わる必要経費では、減価償却費とローンの支払利息が代表的。

必要月収

住宅金融公庫の収入基準のひとつで、毎月の返済額の5倍以上の月収があること。
ここでいう月収とは、ボーナスを含む前年度の税込み年収を12か月で割った金額のこと。
なお、財形住宅融資や住宅債券積立者の際の必要月収は、毎月返済額の4倍以上となる。

ひな壇

ひな人形を飾る台のような階段状の造成地のこと。
南に面していると、すべての住宅の日当たりが良くなる。
また、高い位置や角地にある住戸は眺望が良くなり、湿気が少ないとされている。

ビニールクロス

ポリ塩化ビニルを主原料とする壁紙のこと。
他の壁紙に比べて施工が簡単で、比較的価格の安いものが多いために広く普及している。
しかし最近では、材料に含まれる化学物質が健康に与える影響や、廃棄時に焼却されると有害物質を発するなど環境汚染の問題が指摘されている。

被補助人

精神上の障害があるために、補助人を付けられた者のこと。
被補助人は、財産に関わる重要な法律行為(不動産売買や不動産賃貸借など)を自分だけでは有効に行なうことができないため、補助人の同意が必要である。
補助人の同意を得ないで重要な法律行為を行なった際には、後でその法律行為を取消すことが可能である。
ただし重要でない法律行為や、日用品の購入などは有効に自分だけで行なうことができる。

評価額

固定資産税・都市計画税、不動産取得税や相続税などの計算をする際に用いられる。
評価額は原則として3年ごとに見直され評価替えが行われる。
税額を決める基になる課税額は基本的には固定資産税評価額と同額だが、軽減措置の特例の適用や地価の下落で負担調整がある際は異なる金額になる。

評価方法基準

住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)に基づき、国土交通大臣が定めた住宅性能の評価の方法に関する基準のこと。
国土交通大臣が必要に応じて公聴会を開催し、社会資本整備審議会の議決を経て、告示したもの。

表見代理

権限のない代理人が行なった契約(無権代理)は、本来無効であるが、取引の相手方が無権代理人を真実の代理人だと誤信したことについて、何らかの正当な理由がある際には、その取引は有効なものとされる制度のこと。
表見代理には、代理権授与表示による表見代理、代理権消滅後の表見代理、権限踰越の表見代理がある。

標識の掲示

宅建業法第50条第1項により、無免許営業を防止すること、責任の所在を明確にすること等の目的で、宅地建物取引業者に義務付けられたもの。
免許証番号などを記載した標識を、宅地建物取引業者の事務所その他の一定の場所に掲示しなければならない。

表示規約

不動産の表示に関する公正競争規約の略で、不動産広告を出す際の表示上のルールのこと。
青田売りの際に建築確認が下りないと広告を出せないこと、交通・所在・面積・環境・価格など61項目の詳細な表示基準、不当表示の禁止などが定められている。
業界の自主規制だが、違反すると不動産公正取引協議会から警告や違約金などが課せられる。

表示登記

登記記録の表題部になされる登記のこと。
土地・建物に関する物理的状況・外形的状況などが記載される。
一筆の土地または一個の建物ごとに作成される登記記録のうち、表題部に記載される。

標準管理規約

国土交通省が定めた、分譲マンションなどの区分所有建物における管理規約について一定のガイドラインを示すモデルのこと。

標準仕様

マンションや新築一戸建てに設定されている、設備機器・外装・内装仕上げなど、その商品の標準となる仕様のこと。
その商品の選択肢として用意されている色や素材のバリエーションでも、標準仕様と同じ費用の範囲内で選べるものと、余分に費用がかかるものがある。
モデルハウスやパンフレットの写真には標準仕様外の建材や機器が使われていることも多い。

標準媒介契約約款

国土交通省が定めた、標準的な媒介契約の契約条項のこと。
宅地建物取引業者が媒介契約書を作成する際においては、標準媒介契約約款に基づくものであるか否かの別を契約書に記載しなければならない。
従って法律上は、宅地建物取引業者が媒介契約書を作成する際に標準媒介契約約款を使用しないことも可能とされている。

標準引越運送約款

引っ越しのトラブルを防ぐための基本ルールとして、旧運輸省が告示したもの。
内容は、見積もりは原則無料で、2日前までに依頼内容を確認すること、手付金や内金は請求しないなどと定めている。
キャンセル料は前日に解約した際は料金の10%、当日は20%。
2日以上前ならキャンセル料は不要。
業者がこの約款を用いる際は、見積もりの際に提示することになっている。

表題部

一筆の土地または一個の建物ごとに作成される登記記録のうち、土地・建物に関する物理的状況を表示した表示登記が記載されている部分のこと。
それ以外の権利に関する状況が記載されている部分は、権利部という。

開き戸

建具枠に軸受け金物や蝶番で扉を取り付け、軸を中心に回転させて前後に開閉するドアのこと。
扉1枚の片開き戸と扉2枚の両開き戸(観音開き)がある。
また、戸の開く方向によって、室内側に開く内開き、室外側に開く外開きがある。
洋風住宅やマンションなどの玄関ドアは外開き、ホテルなどは内開きが一般的。

ビルトイン

あらかじめ壁面などに組み込まれているビルトイン食器洗浄機、ビルトインエアコン、ビルトインクローゼットなどのこと。
室内における出っ張りを減らし、機能的で見た目もすっきりと美しく納めることができる。

広縁

広い幅の縁側のこと。
座敷に広がりを感じさせ、外の日射を遮るため畳の経年劣化も違ってくる。

ピロティ

pirotexi

1階部分の一部にあり、2階の重みを柱だけで支えた空間のこと。
一戸建て住宅でも、2階部分を1階部分より大きくすることで、駐車スペースとすることがある。
ピロティを庭のような外部空間や、単なる通路に利用する際には床面積から除外でき、車庫や自転車置き場、倉庫などに使用する際は、その部分の面積を床面積に算入しなくてはならない。

ピンタンブラー方式

シリンダー錠の開閉機構のひとつ。
直径3mm程度の細長いピンをタンブラー(障害子)に用いたタイプ。
全長の同じ複数のピンが、それぞれ異なる位置で切り離されて2つに分断されている。
ロック状態ではピンが鍵穴側にスプリングで押しつけられ、分断面がそろっていないために内筒が回転できない。
鍵を挿入して刻みの高さに応じてピンが押し上げられると、分断面が外筒と内筒の接触面(シアーライン)に整列して内筒が回転できる。

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